NANIMONO社員インタビュー
Kengo
Oba
- PROFILE
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大庭 健吾
ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ
施設商品企画部
2013年入社
法学部 政治学科 卒
入社後、約4年にわたり賃貸住宅事業に従事。用地取得から開発、運用、売却まで、投資事業でもある一連のスキームを経験し、2017年に現部署。ホテル事業における新規出店の戦略立案から、案件取得、開発、運用方針の立案まで、ホテル全体をプロデュースする。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
NANIMONO社員インタビュー
Kengo
Oba
大庭 健吾
ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ
施設商品企画部
2013年入社
法学部 政治学科 卒
入社後、約4年にわたり賃貸住宅事業に従事。用地取得から開発、運用、売却まで、投資事業でもある一連のスキームを経験し、2017年に現部署。ホテル事業における新規出店の戦略立案から、案件取得、開発、運用方針の立案まで、ホテル全体をプロデュースする。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
お金を払って勉強していた学生(客)と、お金を得て業務に従事する社会人(主)。主客が逆転した衝撃は、自分にとって想像以上でした。営利企業に雇ってもらうということは、「あなたは会社のためにいくら稼いだのですか?」という問いと背中合わせ。自分はこの先、この仕事で利益を上げられるのだろうか……。社内では「新人」でも、社外ではプロジェクトマネージャーという立ち位置。自分の言動がプロジェクトの行く末を大きく左右するなかでこの先、自分は案件をリードしていけるのだろうか……。次々と襲いかかる不安、成果を上げらない現実。苦しかったですね。そんなある日、お客様から1本の電話が。私は決意しました。「この人のためだけに仕事をしよう」「自分の意見をぶつけてみよう」。勇気を持ってチャレンジした仕事は、はじめての用地取得につながりました。仕事は社外に向けてするもの。挑戦しなければ何も始まらないこと。大きな気づきを得ました。
社外に対してチャレンジし、困難を乗り越えていくことが仕事であると理解した私は、それを実行することを心がけました。上司や先輩と比べれば、知識もスキルも経験も明らかに不足している私が、会社に貢献できる方法とは……。思いついたのが、「社内の人たちがしていないことをやってみる」ということでした。そこで私は入札案件で敗れると、それを落札した競合先に連絡を取って交渉してみるということに挑んでみました。すると、競合他社とて利害が一致すればビジネスパートナーとなり得ることが判明。そうこうするうちにどんどん人脈も広がり、会社の名前でお付き合いを始めた仕事相手よりも、個人の名前でお付き合いを始めた仕事相手の方が多くなりました。私は気がつきました。何でもひとりでパーフェクトにこなすなんて無理。部署のミッションのなかでも自分ができること、得意とすることをまずは頑張ることで、会社に貢献するという働き方もあるのだと。
マンションからホテルへと、まったく異なるアセットタイプへの異動となりましたが、それまでの当社の実績から考えても事業を大きく前進させることができました。インバウンドの増加など、外部環境に助けられたところもありますが、前部署で培った知見をもとに異動直後から個人として当事者意識をもって活動したことが、先の実績につながったと理解しています。新規出店を図る営業活動では、建物のオーナーを探すべく投資会社や総合商社に加え、三菱地所以外の不動産デベロッパーにもアプローチしました。先方も驚かれていましたが(笑)、前向きに検討してもらえることも多く、ここでも新しい人脈を築くことができました。「チャンスがあることは全部やってみよう」「社会が求めるものを提供すべきであり、自社の都合はお客様には関係ない」。前部署で身に付けた自分なりの基本姿勢でしたが、磨き上げたものは何にでもつながる。自分にとって大きな自信となりました。
仕事が楽しくて仕方がなかったのですが、のめり込み過ぎて体調を崩してしまいました。折しも都心を離れて歴史的史跡などはもちろん、山や海といった豊かな自然を求めて鎌倉に引っ越したばかりのタイミングでもあったことから、人生について深く考えるよい機会となりました。このとき考えたのは、今後の人生はワークライフバランスではなく、ワークアズライフでいきたいということ。ワークライフバランスという言葉は、仕事に従事している時間をネガティブに捉えがちな印象もあり、ともすればワークとライフが分かれていることで、果たしてそれが幸せに生きることにつながるのか分からなくなりました。仕事を通して人生を楽しむ、人生を楽しんでいるから仕事でも周りの人を幸せにできる——。そうありたいという結論に至ったのは、鎌倉にはそれを実践している人が実に多いことも理由の一つだと思います。以来、そうした人たちが集まるコミュニティに顔を出すうちに、クリエイティブ、飲食店、アーティストなど、そこから生まれた交流が思いもかけず仕事につながったこともありました。それまでの私は公私を切り分けて考えることが多かったのですが、人生としての仕事ととらえるようになったことで、自分の仕事に対する自己評価も厳しくなりました。
気づけば10件以上の開発を手がけるまでとなっていましたが、その多くが着工後の計画推進へとフェーズも移行しました。そこで建物の中身、魅力あるホテルとしてお客様にお届けするための企画面の充実に時間をかけるようになりました。必然的にクリエイティブ領域のビジネスに従事されている方々や飲食業に従事されている方々などと関わることが増えていきましたが、これまでの仕事の仕方だけでは通用しない場面も多々ありました。そこでは当社の看板や資本力に優位性はなく、アイデアや行動力、人を巻き込む力が求められ、会社員としてではなく一個人としての自分を売り込む必要がありました。このとき突破口となったのが、ワークアズライフという生き方。人生という有限の時間を大事にしようという想いを相手と共有できるようになったから、結果としてプライベートを通じて出会った多くの方々に助けていただきながら、お客様に心の豊かさを感じてもらえるような仕事を目指せるようになりました。
三菱地所は、イイ街をつくる、イイ人の集合体。どんなヒトでも、どんなコトでも受け入れてしまう懐の深さがあるから、社員も伸び伸び“らしさ”を追求できます。自分らしさ、その建物らしさ、その街らしさ……。そうした“らしさ”が三菱地所の個性を磨いています。
すべてのことをボーダレスに捉え、最初に海へと飛び込むファーストペンギンでありたいと考えています。新たなビジネス領域を開拓し続ける三菱地所だからこそ、キャリアにとらわれず率先して新しいことにチャレンジし、より豊かで楽しい人生にしていきたいです。