NANIMONO社員インタビュー
Toshiaki
Kobayashi
- PROFILE
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小林 稔啓
法務・コンプライアンス部
2018年入社
法学部 法律学科 卒
入社後、商業施設営業部に所属し、飲食・食物販店舗の当社施設への誘致業務を担うとともに、部署の年次計画・予算作成や法務機能などの企画業務も兼務。2022年、法務・コンプライアンス部へ異動、主に国内アセット事業に関する契約書審査や法務相談対応などを担う。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
NANIMONO社員インタビュー
Toshiaki
Kobayashi
小林 稔啓
法務・コンプライアンス部
2018年入社
法学部 法律学科 卒
入社後、商業施設営業部に所属し、飲食・食物販店舗の当社施設への誘致業務を担うとともに、部署の年次計画・予算作成や法務機能などの企画業務も兼務。2022年、法務・コンプライアンス部へ異動、主に国内アセット事業に関する契約書審査や法務相談対応などを担う。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
配属当初は、商業施設についても飲食業界についてもまったく知識がなく、文字通り何もできませんでした。大学入学を機に東京暮らしをはじめたものの、都心部に足を運ぶ機会も少なかったので、各商業施設の特徴どころか、それぞれの街の特徴もつかめていませんでした。いつまでも学生気分でいると何もできないまま終わってしまうという危機感を覚えた私は、とにかくわからないことはすぐに調べ、先輩に聞き、そして何よりたくさんの商業施設を見に行くようにしました。特に現物に触れるというのが重要で、そこでのちょっとした気づきが営業先での会話の糸口となり、生の情報を教材にした最高の学びの場となっていきました。営業はリーシングだけをしていればいいというものではなく、テナントさんと社内外の様々な人たちの間に入って調整していく仕事ですので、各関係者に直接会って話を聞くということを自らに課して、キャッチアップする努力を重ねました。
新規物件『丸の内二重橋ビル』が竣工する直前、すでに入居が決まっているテナントさんに対する開業前のフォロー業務に従事しました。館内サインに使用する写真の選定など、要はオープンに向けた準備作業のお手伝いですね。ただ、これが結構大変で、飲食業界のテナントさんは現場に立たれていることが多く、メールや電話での連絡がつきにくい場合は、店舗に足を運ぶ必要があります。先方はデスクワークではないので当然なのですが、私にとっては骨の折れる仕事でもありました。ですが、コミュニケーションを図るという点で、対面に勝るものはありません。当初は「三菱地所さん」だった呼び方が「小林さん」へと変わり、ついには先方からも私宛てに直接連絡が入るようになりました。営業の楽しさを実感しましたし、こうしてテナントさんとともに迎えた開業時の充実感は格別でした。次は自分が誘致したテナントを開業までフォローし、この充実感を再び味わいたいと強く思いました。
契約書の説明など、上司に助けられながらも、『丸の内テラス』に向けて最初から担当したテナントが初めて内定しました。交渉をするために、ときには食事をするために、何度となく足を運んだ末、「では、出店します!」と言われたときの喜びは、いまでも忘れられません。成功の要因は多くの人の助力を得られたから。飲食店は世に溢れるほどたくさんあるなかで、本当に出店してほしいと思えるお店に出会うためには、そうした情報を持っている人たちの助力が不可欠。然るべき人に情報をもらい、然るべき人に紹介してもらってはじめて、商談が始まるケースも少なくないからです。ちなみに交渉を重ねるなかでは、出店してもらうことがどれだけその会社やそこで働く人たちの人生を変えるかを、身に染みて感じました。コロナ禍でも明らかとなりましたが、日々の売上が大きく経営を左右する業態でもあるだけに、生半可な気持ちや言葉でリーシングしてはいけないと肝に銘じました。
『大名古屋ビルヂング』地下1階の商業ゾーンに、『大名古屋マルシェ』をオープンさせることができました。コロナ禍で開業直前に出店キャンセルが出るなどかなり苦戦しましたが、地元名古屋のテナントを中心に食関連エリアを無事リニューアル。名古屋のメディアに色々と取り上げていただくなど現在も盛況ですが、交渉から開業まで複数テナントを担当し、胸を張って活躍したと言える案件となりました。その後も外部オーナーが所有する施設などで、コンセプトの立案からリーシングまでのマネジメント業務を推進。当社にとって商業テナントの開拓余地が多く残る名古屋で奔走し、独自の情報ルートを拡充させていきました。名古屋支店とも密に連携しながら業務を進めるなかで、仕事の優先順位の付け方を体得し、メリハリをつけて働けるようになりました。結果として、「小林」個人を頼ってくれる顧客も増え、大きなやりがいを感じることができました。
前部署では経験を重ねるに従い、法的なことに関する相談にも応じられるようになりましたし、数々の交渉の結果を落とし込んだものが契約書ですので、この異動は自然な流れだと感じています。とはいえ、関わったことのない物件フェーズや複雑なスキームに関する審査や相談もあり、いまも対応には苦心しています。そこで、まずは私が対応し、その内容を先輩にチェックしてもらい、フィードバックをもらう。言わば「予習と復習」を繰り返すことで、知識や知見を養っています。単に法律と照らし合わせるだけなら、外部の専門家に任せればいい。社員がこの業務を担う意味は、その法律を踏まえてどう工夫すれば実現できるかを考え、助言することだと理解しています。リスクを回避する「守備」と、解決の糸口を探る「攻撃」と。一つのものごとに対して深く考えるようになりました。蓄積した知識や知見は今後、どこの部署でも通じるはず。たしかな手応えを感じています。
この会社には「自分がなりたい人」がたくさんいます。仕事に対しては皆、誠実。尊敬できる人ばかりです。けれども、ひとたび仕事を離れれば、意外な一面も隠すことなく見せてくれ、とにかく誰に対してもフレンドリー。裏表のない、信頼できる人ばかりです。
気持ちよく仕事をするためには、関わるすべての人がwin-winとなるよう、相手の話にしっかり耳を傾け、その立場に立って正直な意見を述べることが大切だと感じています。「正しい」「楽しい」と思う仕事をし続けたいから、相手にも自分にも正直でありたいです。