NANIMONO社員インタビュー
Marina
Komeda
- PROFILE
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米田 まりな
プロジェクト開発部 兼 ビル営業部
2021年キャリア入社(前職:総合商社)
経済学部 卒
大学卒業後、総合商社に入社。Eコマース関連領域の事業投資に従事し、新規投資案件として株式会社サマリーに出資。2018年、同社に出向。資金調達を担うなかで三菱地所と出会い心を動かされ、帰任となった2021年、三菱地所に転職。同時期にMBAも取得。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
NANIMONO社員インタビュー
Marina
Komeda
米田 まりな
プロジェクト開発部 兼 ビル営業部
2021年キャリア入社(前職:総合商社)
経済学部 卒
大学卒業後、総合商社に入社。Eコマース関連領域の事業投資に従事し、新規投資案件として株式会社サマリーに出資。2018年、同社に出向。資金調達を担うなかで三菱地所と出会い心を動かされ、帰任となった2021年、三菱地所に転職。同時期にMBAも取得。
※所属部署・掲載内容は取材当時のものです
グローバルな領域で、0→1を生み出す仕事に憧れ、総合商社に入社しました。以来、一貫してEコマース関連領域の事業投資に従事してきました。担当する日用品通販サイトを運営する企業では、本社で投資管理を担いつつ、赤ちゃん用品のまとめブログサイトの編集長を務めたり、日本で流行している化粧品を中国に輸出したりと、新たな取り組みにも挑戦し、それが担当会社の新規事業につながることもありました。この点で思い入れのある会社でもあったのですが、その会社を売却することになり、デューデリジェンス業務を主担当として経験することになりました。他社に譲渡するにあたっては、投資家からの質問に即座に答え、担当会社を的確にアピールできないと企業価値を棄損してしまうだけに緊張しましたが、無事に事業売却できました。ベンチャーの投資管理もビルの管理も、すべからく事業投資というビジネスモデルとしては同じ。今に活きるよい経験ができました。
先の事業売却によりキャッシュが入ってきましたので、新しい事業に投資をするフェーズとなりました。折しも社内では若手に裁量と活動費を与え、新しい事業への投資を促す取り組みが進められていたこもあり、私は年間に100社ほどのベンチャーと交流の機会を設けていました。そのなかで出会ったのが株式会社サマリーであり、同社のサービス「サマリーポケット」でした。今でこそ副業で、整理収納アドバイザーとして書籍や新聞での執筆を行っている私ですが、子どもの頃から物の管理が苦手で、「持ち物すべてがデータ化すればいいのに」と本気で思っていました。それだけに自分の思い描いていた世界観がこの世に可視化されていることに驚きました。同社代表より、「出資を募集している」との話を聞くに及んで、私は同社への出資を本格検討。投資案件として自らドライブすることで自分の名前がついたプロジェクトとして成就させ、大きな自信を得ることができました。
株式会社サマリーへの出資実行は、自分が主体となって推し進めた案件でしたので、そのまま同社に出向することになりました。経営企画マネジャーとして業務に従事し、CEOと共に投資家周りを行いました。サマリーのビジョンが受け入れてもらえない相手先もあり、落ち込むこともありましたが、そのなかで三菱地所は、広い視野と長期的視点でサマリーのビジネスを肯定してくれました。そして、自社のアセットで働く人、住む人の数をもとに潜在的に物の管理に困っている人の数を割り出し、サマリーの企業価値を定量的にも理解することに努めてくれました。投資前の倉庫視察では、遠方にも関わらず役員自ら足を運んでくださり、人と現場を大切にし、これほどベンチャーに寄り添える大企業があるのかと、私は感動しました。以降、資本・リソース・ノウハウの面でずっと支援を続けてくれ、すっかり三菱地所のファンになった私は総合商社を退職し、三菱地所の社員となりました。
初めての不動産業界でわからないことだらけでしたが、これまでのEコマースの投資とは段違いの予算と規模。スピード感も期待以上に速く、若手が自分の能力や感性を活かしながら活躍できる環境に驚きました。チームで長期的利益を目指す働き方も新鮮でした。組織の風通しもよく、皆が自分事として大丸有というビジネスセンターを捉えている姿には、大いに刺激を受けました。専門用語の理解や設計図の読み込みなど、今も難しさを感じているものもありますが、一方でこれまでのキャリアが活かせる仕事も多くありました。事業収支の管理は商社時代の知識やスキルを活用できましたし、PR活動ではサマリー時代の「草の根広報」が活きました。外部パートナーの協力を仰いで「有楽町ニュース」を作り、メディアに地道に売り込んだところ、長尺の有楽町紹介記事が掲載されました。私の取り組みに部署の人たちも感心してくれ、自分なりの成果を上げることもできました。
56年の歴史ある『国際ビル』の閉館というセンセーショナルな時節に立ち会うなかで、現在は各テナントとの交渉を進めています。私は閉館に向けたビルのアセットマネジメント業務を担当することとなり、その一環でビル営業部移転業務室を兼務させてもらっています。一連の業務はテナント企業様、テナント店舗様の将来に向けた新しい姿を模索する仕事でもあります。開発部の業務も、これまでの仕事人生のなかでもっとも規模が大きく長期的視線での仕事ですが、お客様の将来を考える営業部の業務もまた、同様であることを実感しています。幸運にも短期間に開発と営業を経験できたことは、私にとって大きな学びとなっています。今後は住宅・物流・ホテルなどにも携わり、自分らしい開発を目指していきたいです。
前職も商社で規模の大きい会社でしたが、ここまで少数先鋭で、自分事として楽しみながら、大規模なプロジェクトに取り組んでいる会社は他にないと思います。まちづくりの仕事は奥深い。三菱地所でしか味わえないし、味わい尽くせないと感じています。
整理収納アドバイザーとしての執筆活動も、MBAの取得も、すべては業務がキッカケでした。そして三菱地所への転職も。スポンジのような吸収力で仕事人生を切り拓いてきただけに、今後も三菱地所でさまざまな業務に携わり、知見を深めていきたいです。